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親愛なる君へ

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信愛なる君へ。 君がこれを読んでいる...

信愛なる君へ。
君がこれを読んでいるということは、
僕はこの手紙を書いたということだ。

そして、僕がこの手紙を書いたということは、
少なくともこの手紙を書いている間の僕は、
この手紙を書いていたということになる。

不思議なものだね。
今、君はそこにいて、僕はここにはいない。
もし僕がそこにいるなら、
多分この手紙を読む必要はない。

直接喋ればいいからだ。
まあ、直接喋ったとしても、
同じことを言う可能性はあるけど。

まず最初に伝えておきたい。
この手紙には終わりがある。
だから安心してほしい。

永遠には続かない。
少なくとも僕が途中で文章を足さない限りは。
でも、もう書き終わった手紙に文章を足す場合、
それは書き終わっていないということになるので、
その心配もない。

さて、君と初めて会った日のことを、
僕は今でも覚えている。
ということはつまり、忘れていない。
逆に言えば、忘れていたら覚えていない。

人間の記憶というものは実に正直だ。
あの日の君は今より少し若かった。
僕もだ。

時間というものは過ぎると過去になるらしい。
恐ろしいね。昨日もそうだった。
昨日は昨日だったのに、今日はもう昨日になっている。

おそらく明日になれば、今日は昨日になる。
このままでは、いつか今日がなくなってしまう。
でも大丈夫。その頃には別の今日がある。

君と過ごした時間についても同じことが言える。
一緒にいた時間は一緒にいた。
離れていた時間は一緒にはいなかった。

でも、離れていたからといって、
一緒にいなかったとは限らない。
いや、それは限る。今のは忘れてほしい。

とはいえ、この文章を読んだ以上、
忘れてほしいと言われたことを覚えてしまう可能性がある。
そうなると、忘れてほしいといったせいで、
帰って忘れにくくしてしまった。申し訳ない。

忘れてくれ。
さて、そろそろ大事なことを書こうと思う。
僕がこの手紙で一番伝えたかったこと。

それは、この手紙を読んで欲しかったということだ。
だから手紙を書いた。
読んで欲しくないなら、
多分書かない方が効率がいい。

封筒もいらないし、切ってもいらない。
そもそもこれは音声だから、
封筒も切っても使っていない。

今気づいた。手紙ですらないかもしれない。
でも、手紙だと思って聞いてくれたなら、
もう手紙でいいと思う。
物事というのは、大体そういうものだ。

そして、ここまで聞いてくれた君に、
最後に一つだけ。ありがとう。
君が最後まで聞いてくれたということは、
僕の言葉は最後まで君に届いたということだ。

そして、僕の言葉が君に届いたということは、
音量も多分大丈夫だったということだ。
それじゃあ、この手紙はここで終わる。
なぜなら、ここから先は書いていないからだ。

AIによる文字起こしです

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4分25秒

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